文教厚生常任委員会県外視察1日目
今日から2泊で関東方面に文教厚生常任委員会としての県外視察に出かけています。文教厚生常任委員会は福祉保健部と教育委員会に関りが大きいので、福祉関係と教育関係に先進的に取り組んでいる自治体を訪ねました。今日は調布市、明日は戸田市と我孫子市、あさっては松戸市です。
調布市には「子ども若者総合支援事業(ここあ)」について視察させていただきました。
・この事業は平成27年10月に「ここあ」に委託することから始まった。
・目的は貧困の連鎖を断ち切ること。
・事業開始にあたっての背景は、子どもの貧困率が高いことがあり、ネグレクト、ごみ屋敷、毎日コンビニ弁当など個別の課題が多かった。
・ここあの職員は、社会福祉協議会3人、嘱託職員3人、学習コーディネーター1人、相談支援コーディネーター1人。
・調布市には福祉に関わる機関を公的に23設置している。その窓口になるのが「ここあ」。
・CSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカー)は民生委員や学校から情報を得て、自ら地域に出向いて活動している。CSWがここあにこういう人がいるけどどうしようかという相談をする。
・ここあの事業は「相談事業」「学習支援事業」「居場所事業」がある。
・心の健康支援センターもあり、心の病が強いと判断したらそこで、そこまでいかないと判断したらここあとつながることにしている。
健康福祉に関する課題は一人一人違っています。その一人一人に可能な限り対応できる体制を整えておくことは本当の大変です。特に子どもに対する支援は障害の有無、家庭環境、本人の思いなど、将来がある身のため多岐にわたります。その課題に対応していこうとする組織には、その人たちの気持ちに応えようとする熱い思いをもった核になる職員が必要不可欠です。幸い調布市にはそのような核になる熱い思いをもった方がいました。きっとこれからもさらに工夫された取り組みを進めていくことだと思います。
柏崎市にも元気館や福祉センターを中心にした取り組みが行われています。調布市の取り組みがそのままできるというわけではないでしょうが、工夫をこらせることもあるように感じました。
調布市の皆様、ありがとうございました。