柏崎の特養の実態と課題
今日は文教厚生常任委員協議会として、福祉保健部介護高齢課から「柏崎の特養(特別養護老人ホーム)の現状と課題」の説明を受けました。介護における施設や利用者の実態と課題を学び、今後の事業への提案など、意見交換をしました。
○特養へ入所できるのは、原則として要介護3以上の方。要介護1や2の方でも、認知症・虐待・精神障害などがある場合は特例入所者として認められる。
○現在、特養へ入所を希望している人(待機者)は1028人いる。うち、687人が要介護3以上の人。平成28年1月31日(およそ1年前)の時点では、待機者が979人。そのうち在宅の要介護3以上の人は321人いた。在宅以外の人は有料老人ホームなどへすでに入所しているということである。
○特養の退所者は平成26年度が256人、平成27年度が190人。
○特養への入所検討は各施設ごとに行っており、特例入所者以外については市は関わっていない。公平性や透明性を確保するため、口利きによる入所が行われないようにするため、施設関係者以外の方からも検討会に入ってもらっている。
○市独自の調査を含め、現在4つのアンケート調査を行っている。年度中に回収、集計をし、第7期介護保険事業計画に生かしていく。
○平成23年から、介護人材支援事業を行っており、該当者へは補助金を支給している。
○今は施設等で働いている介護福祉士の資格をもっている方は、掃除から荷物のまとめなどすべてを行っている。専門的な業務以外の仕事を資格をもっていない方に割り振り、負担を軽減していく工夫が必要だと考える。
○在宅で介護が必要な方への紙おむつ代は補助されているが、特養入所者の紙おむつ代は現在補助がない。それを補助しているとなると年間400万円くらいの予算が必要。
福祉保健部関係の取り組みに関しては、若かったり身の回りに該当の方がいなかったりすると、現実味を感じられずにいることがあるように思います。よく子どもたちや高齢者の方々のことで迷惑を感じ、それをストレートに言動に表してしまう人もいるようです。乗り物の中での赤ちゃんの泣き声、保育園が騒音対象であるというトラブル、自分の親の介護を放棄するなどの事案にはそれぞれ個別の理由があるのでしょうが、「子どもは自分が通ってきた道、高齢者はこれから自分が進んでいく道」であるのですから、現在の自分のことだけを考えるのではなく、過去や未来のことへ想像を広げていき、対応していければいいのではないかと思います。